かごしまんまだより
平成25年12月13日(金) かごしまんまだより
かごしまんまの基本的な野菜への理念は、「農家が無理しない範囲での減農薬栽培」です。
野菜にとって過酷な季節である夏などの状況は違ってきますが、常に根底を流れているのは「農家だけが無理をしないで小売り側も消費者も正しい栽培方法の農家を応援する流通」です。
例えばなぜ、今回の小松菜やほうれん草がジャンボだと思われますか?
それは、この無農薬栽培の農家さんがかごしまんまのためだけに葉物を栽培しているからです。
かごしまんまは発送が週2回です。
いくら畝ごとに種をまく時期をずらしても野菜さんたちは成長に適した時期は1日ごとにグッと大きくなります。
野菜を毎日収穫して毎日市場に出せばどうなると思いますか?
規定や規格と価格競争に巻き込まれるので生産性を重視した栽培方法にシフトしていき、当然農薬や化学肥料に頼った栽培になってしまうのです。
でも野菜の本当に大切な事ってなんでしょう。
規格で決められた大きさや形や色ですか。
農薬で作られた綺麗さですか。
化学肥料でドーピングされたシャキッと感ですか。
いいえ、違います。
野菜の大切な事は、新鮮さ(根ものなどの貯蔵できる野菜は除きます)と安全さだと思います。
新鮮ということはかごしまんまの発送日のために畑でスタンバイしていることです。
安全ということは、農薬や化学肥料をなるべく使わず栽培することです。
これらは言うのは簡単ですが農家にとってはかなり負担を強いることです。
葉物が大きくなってもおいしいのは土や太陽などの自然の力だけで育てて野菜自らの力で栄養を取り入れさせ生命力を強くしているからです。
農薬を使用しないと虫だって細菌だって野菜を食べます。
いくら手で虫を取り除いていっても限界があります。
生き物と共存した野菜ができるから表面に穴や模様やシミができるのです。
それを、小売り側や消費者が「見た目が汚いし、大きいから」という理由で買い取らなかったら農家はどうなりますか。
正しい理念で栽培しなくなるでしょう。
利益が出て労力がかからない市場の論理に沿った栽培に切り替えることでしょう。
多少大きくても形が悪くても新鮮で味が良ければ、他業者が買わないものでもかごしまんまは安くたたくことなく農家の言い値で買い取ります。
そうすることで、農家は正しい理念の栽培を続けられます。
そしてかごしまんまはなぜそういう野菜を大切にするのか、消費者に伝え続けます。
そうすることで農家・小売り・消費者の三者間の信頼関係が出来上がっていくのです。
単品商品のきぬさやもそういう野菜です。
安全な野菜をみんなで安く美味しく食べ続けるために考えることできること、それを伝え続けていきたいです。
【ヤマト運輸の一連の不祥事報道による規定強化の件】
先日、クール便の温度帯管理不祥事の報道があったことを受け、ヤマト運輸がクール便規定厳守の強化をしています。
今月からかごしまんまの発送物もクール便では15kgを越えると荷物を引き取ってもらえません。
お客様には大変ご不自由ご迷惑をおかけしますが、ヤマト運輸業務改善の為どうぞご理解ご協力お願い申し上げます。
- 2014.02.24
- 15:56
- かごしまんまだより