かごしまんまだより
平成28年3月18日 【甲状腺検査】
【甲状腺検査】
皆様は甲状腺検査をしたことがありますか。
甲状腺検査はエコー検査と血液検査の2種類があります。
福島原発事故を受けて、甲状腺検査で多くの方に嚢胞が見つかり、甲状腺がんも見つかっています。
東日本からここ鹿児島に移住してきた人たちからも甲状腺検査の結果、嚢胞や甲状腺がんなどの異常が見つかっています。
検査してくださった医師によると検査で異常が見つかる確率は3割から4割だそうです。
そして311前は甲状腺検査というのをあまりしてこなかったのでデータとして比較できないそうです。
私も子供二人と検査をしましたところ、たまたま息子(現在5歳)が先天性の甲状腺機能低下症であることがわかりました。
治療薬を一生服用する見込みです。
しかもその薬の製造所が日本で福島に一つしかないそうで、放射能の影響を気にする親としては実に悩ましいところですが、現在はそれを毎朝飲ませて定期的に医者に通って症状や数値のコントロールをしています。
自らすすんで検査したことで良かった点は、「早く発見できてよかったな」と前向きになれたことです。
異常が発見されたときはショックでしたが、でも国や自治体にまかせて手遅れになるより自分の意志で家族の健康を見つめることができたことで、後悔はないように思えました。
結果は怖いですが、甲状腺の検査に定期的に行かれることは放射能防御においてひとつの目安にもなると思います。
理解のある医師との出会いもとても大切だな、と感じます。
鹿児島では『ますみクリニック』の青山先生がとても親身になって相談にのってくださいます。
青山先生は移住者の方々の相談にもよく乗ってくださったり、放射能関連や予防接種の危険性についての勉強会もしてくださったりしました。
鹿児島での無料甲状腺検査のお知らせを手紙で知らせて下さったりもしました。
こういう素晴らしいお医者さんもまだまだ日本に存在します。
「原発事故さえなかったら」といつも思いますね。
失ったもの・失った人間関係がたくさんありました。
でもおかげで色々なことに気付けたり、西や九州や海外の美味しいものを発見できたり、将来を真剣に考えたり、多くの新しい人に出逢えたこともたしかですね。
前向きにとらえて少しづつでも進んでいけたらいいですね。
そしておうちごはんは、どうぞ安心して美味しいかごしまんま食材を思いっきり召し上がって下さいませ。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。
- 2019.05.02
- 15:33
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