かごしまんまだより

平成27年7月24日 かごしまんまだより【いいものは大量には作れないし季節限定で高い】

【鹿児島はやっと梅雨明けしました】

梅雨明け宣言と共に夏休み最初の3連休はキャンプへ行きましたが最終日は雨の中の後片付けとテント撤収で身も心もズブ濡れになりました。

しかし焼きそば、ゆでうどん、ウインナー、ベーコン、黒豚小間切れ、食パン、ジャム、牛乳、ヨーグルッペ、野菜、調味料等々の持ち込み食材は全てかごしまんま食材で揃えられたので本当に安心で幸せでした。かごしまんま4年目にして初めて実現できました。

これからも安心・納得できる日常食材が全て揃えられるような商品展開を目指してお店づくりに励んでいきます。

お日様もだいぶ顔を出してくれましたので、今週のお野菜は久しぶりに力強い味が出ています。

ゴーヤも復活しました!



【いいものは大量には作れないし季節限定で高い】

鹿児島では1年を通して収穫できる農産物はほとんどありません。

トマトもイチゴも収穫時期が限られています。

トマトソースの材料となるデルモンテトマトやイタリアントマトの収穫期は3月~7月です。

かごしまんまのケチャップも1年中作れるわけでなく3月~6月までしか作れません。ジャムも果実の冷凍保存分が無くなれば来季まで製造できません。

でも一般のスーパーなどにあるケチャップやジャムは1年中きれることはありません。

どうしてでしょうか?

それは野菜や果実を大量生産しているから。

大量生産はコストや労力を下げることが重視されます。

するとどういうことになるか。

それは均一化・品質維持のために種から収穫までずっと農薬漬けの作物になります。

細菌や虫にやられないよう病気にならないよう広大な畑に農薬がたっぷり機械や飛行機等からかけられます。

農産物によっては収穫後も腐敗したり虫にやられたりしないように薬を使います。

1例をあげますと、米国の安いケチャップは遺伝子組み換えのトマトで作られています。

遺伝子を操作すること自体への影響も懸念されていますが、除草剤をかけても枯れないように遺伝子組み換えされているので、一般的な農作物よりはるかに強くて大量の農薬が散布されている可能性が高いです。

国産の農作物は遺伝子組み換えではありませんが、大量生産するためには同じように農薬などを多用しています。

大手メーカーのものはそうやって野菜が病気などにやられることもなく大量に収穫できるようにし、また複数産地のものを使うので1年分の原材料が確保できて商品をきらさないでいられます。

しかし鹿児島もしくは九州産に限定してなるべく農薬や化学肥料を使わない栽培の原料を使うようにすると、ケチャップやジャムもおのずと季節限定・数量限定になっていきます。

さらに増量や着色・変質防止などの添加物を使わないようにすると価格も高めになっていきます。

最近は大手メーカーさんからも季節限定・数量限定で九州産のものが出てきましたね。

本当に嬉しいですね。

同様に、野菜や果物も見た目がきれいで安いものは大量生産です。

減農薬栽培の野菜や果物は常に細菌や虫との戦いで手間がかかるのでそんなに大量に生産できません。

無菌室で栽培しない限り、見た目も綺麗なはずがありません。

食材の価格には必ず理由があるのです。

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