かごしまんまだより
平成27年6月12日 かごしまんまだより【かごしまんま無塩せきハム・ウインナー・ベーコン物語】
この度はありがとうございます。商品は無事に届きましたでしょうか。鹿児島は梅雨真っ盛りで、毎日雨です。
【かごしまんま無塩せきハム・ウインナー・ベーコン物語】
かごしまんまの主力人気商品のひとつに、無塩せきハム・ウインナー・ベーコンがあります。
今回はこれらが商品化するまでの物語をご紹介します。
まず、一般的なハムやウインナーとベーコンは亜硝酸ナトリウムや保存料や増粘剤などの添加物が入っています。
でも日本ではほとんどのハム・ウインナー・ベーコンにこれが入っております。これが入ってないものを「無塩せき」といいますが、全国でも数えるほどの業者しか「無塩せき」のものをつくっていません。しかも「九州産」で「冷蔵」の「比較的安価」な無塩せきハム・ウインナー・ベーコンをつくっているところは1社しかありませんでした。
冷蔵にこだわるのは、お客さんに送料の負担をなるべくかけないようにするためです。
そこでかごしまんまが出来て間もない2012年、このメーカーさんに無塩せきハム・ウインナー・ベーコンのお取引をお願いしましたところ、最初は製造ロット(1回につき製造する最小単位)がかごしまんまには多すぎて合わず、取引が叶いませんでした。
お客様の注文分の数だけを各回製造するのではメーカーが赤字になってしまうので、メーカーが工場で1回に作る数量をすべて買い取らねば取引ができないからです。
でも賞味期限が短い商品を大量に仕入れることは、小さな会社のかごしまんまにはできません。
そこでツイッターやかごしまんまだよりで、「なんとか無塩せきの鹿児島産肉のハム・ウインナー・ベーコンを商品化したいが、製造ロットと賞味期限の壁をどう越えればいいのか?」ということをお客様に正直に聞き、みなさんに色々な意見やアイデアを出していただきました。
沢山の方が真剣に考えて意見をくださり、とてもありがたくて涙が出るほど嬉しかったことを昨日のように覚えています。
なかでも「1パックづつ売ると製造ロットの壁が破れないので3パック売りにしたらどうか」という意見や「製造ロットをクリアするには一度仕入れたものを何回かの発送日にわけて送らないと数がこなせないだろうから、ときには賞味期限が短くなるということを商品説明にちゃんとうたって、消費者が家で冷凍保存などすればいい」という意見を取り入れることで、やっと商品化ができる見込みとなりました。
私が初めてメーカーさんに営業してから既に1年以上もたっていました。
もともと無塩せきの加工品は賞味期限が短いのに、『発送日から4日以内の賞味期限』はお客様には本当に申し訳なく思います。
しかしまず弊社がやるべきことは、「九州産の無塩せき肉加工品を同じ気持ちのママさんのために商品化する」こと。
思い切って商品化してよかったと思っています。
現在もハムやベーコンはまだ大量に余る日があります。
先日もベーコンが12パック、ハムが8パック余りました。
会社に赤字を出さないようにしているので、余ったものは私が全部買い取っているのが現状です。
「無塩せき」かつ「九州産」かつ「冷蔵」を通販で商品化するということは、本当に困難です。おそらくかごしまんまが唯一だと思います(冷凍であったり、高価なものはあります)。
これらが商品化できたのは、当時のかごしまんまのお客さんの情熱とアイデアとご理解ご協力があってこそ。
そして今でも皆さんがご理解ご協力くださっているから、商品として続いています。
特殊な商品ではございますが、どうぞどうぞ、ご理解いただければ幸いです。
そしてこれからも、できるだけ放射能を避け、できるだけ九州産で、できるだけ添加物や農薬や遺伝子組み換えを避け、できるだけ安価で、できるだけ冷蔵のみで送料負担がかからない商品化をがんばっていきますね。
皆さんの周囲には理解者があまりいないかもしれません。
でも全国にはたくさんの仲間がいます。
かごしまんまはそれを誰よりも知っています。
同じ空の下、悲観せず、がんばっていきましょう。
株式会社 かごしまんま
山下 理江(ツイッターID @riesea りえし)
- 2016.07.27
- 15:24
- かごしまんまだより