かごしまんまだより

平成25年2月5日(火) かごしまんまだより 【本当の野菜の価値とは】


この度はご注文いただき、ありがとうございます。商品は無事に届きましたでしょうか。

いつもアドバイスを下さる、あるお客様からのメールをここに紹介します。
(字数の関係上、原文の修正有)

「・・・・日本と外国の、消費者・バイヤー・市場の生産物に対する評価が違い過ぎると思います。
学生時代、ECに一人旅をした時感じました。
11月の市場で買った葡萄。見た目は綺麗でも揃ってもいません!無造作に並べられて売っていました。
しかし食べた瞬間に理解しました。ワインが美味しい理由が!こんなに美味しい葡萄は、それまで食べた事が無かった!
ビックリした事を覚えています。

日本で重視されるのは、「見た目・揃っている・形が良い」。味は二の次と感じます。
農薬や肥料をふんだんに使い、収穫の多さを競ってきました。

同じ畑で収穫された物が、味では無く見た目で値段が倍以上に違うのです。
少し傷があったり見た目悪い形であったり点位の斑点が有る、たったそれだけで価格は半値以下!
いわゆる等外品になってしまいます。それらは自家消費。つまり農家が自分で食べる。しかも採れすぎたら値段は暴落!

だから直販の「道の駅」に零細農家が集結したのです。道の駅に納めている農家はホクホクです。
現金が直ぐに入るし、消費者の反応が見えるからです。よくできた作物から売れて行きます。そんなモノです。
農協にも搾取されません。

かごしまんまの強みは、もの凄く有ると思います。期待されつつあると感じます。全て身になる。懐が暖かくなる。
そんな「かごしまんま」、大事にされない訳がナイ!農家が「かごしまんま」をあてにしだしたのですよ!
余裕が出てきたら避難してきた方を雇う。だってかごしまんまは「道の駅の九州版」だから、販路は全国だから。」



補足しますと、農家はJAや市場に野菜を出荷する際に様々な手数料を取られ、色・形・見た目の厳格な規格により
野菜を選別されます。かつ安くないと戦場のような競りでは売れません。
有機農法などで付加価値を付けられた野菜は市場では売りにくいです。

でも野菜の本当の価値って、見た目や色・形・安さでしょうか?
それらを重視すればするほど農薬や化学肥料をふんだんに使う農家が増え、手間がかかる有機農業は衰退することになるのです。

メールを読みながらとめどなく涙が出ました。
かごしまんまのめざすそのものだからです。

このメールを頂いた次の日、ブロッコリーの農家さんと同様の話をしました。
7個のブロッコリーをかごしまんまに出すのに、15個収穫して選別するそうです。選別で落とされたものを見せて頂きました。
私には何が落とされる理由かわからないほど、良いブロッコリーでした。
そして「かごしまんまには見た目や形が悪いものでもおいしく食べられるものならば捨てずに売ってください」とお願いして帰りました。


かごしまんまの野菜は(☆印以外の野菜も)農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。
もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。
また、冬なので風向きが悪く桜島からの灰も被っています。すみません、丁寧に洗って食べてください。
見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。

それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。
それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。
どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。野菜に腐敗等ございましたら遠慮なくお申し出ください。

その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。
そんなものをこれからもずっと変わらず提供し続けていきたいと思います。


株式会社 かごしまんま
山下理江(ツイッターID @riesea)

2013-02-18 10:10:03

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